学校長挨拶
尾道には 尾道学園がある。
尾道中学校・高等学校は、保護者や生徒の
みなさんの期待とともに、進化を続けています。
学校法人 尾道学園 尾道中学校・高等学校
校長 山元 隆介
尾道学園は、昭和31年に学校法人設置の認可を受け、翌32年4月に尾道高等学校を開校しました。当時の保護者を中心とする市民の熱望から誕生した尾道学園は創立65周年を過ぎ、尾道にはなくてはならない存在としての地位を確立しました。
また、尾道中学校を平成18年4月に併設し、私たちは尾道学園の基本精神、「地域の期待に応え、地域から信頼される学園」として、新しい時代に「志と誇りを持って、いきいきと生きる人間」を育成することをあらためて心に刻み、これまで取り組み続けてきた「文武両道」はもちろん、平成24年から広島県下で唯一の「7つの習慣J🄬」の導入校としてリーダーシップ教育をさらに推進させ「グローカルな人財の育成」に向けてさらに教育内容を充実させていきます。
尾道学園は多様化する世界の中で逞しく生きていく生徒の活動をサポートするため、高等学校普通科に最難関、難関、総合進学、スポーツの4コースを設置し、正解のない課題に取り組む力、課題解決能力を磨き、これからをきりひらく確かな学力と豊かな人間性、さらに大きな夢と高い志を育む教育活動を続けています。
また、機械科、電気科ではキャリア教育を推進するとともに、ジュニアマイスターの取得に挑戦して、高い知識・技能を身に付けさせ、技術革新がすすむ新時代の到来にも臆することのない自信を身につけることを目指しています。
中学校では、豊富な授業時間や中学校独自の行事を通して、自分でなぜだろうと疑問を持ち、情報を集め、自分の頭で考え、仲間と知恵を出し合って解決していく力を育成する環境づくりをすすめています。また、学校行事やクラブ活動などでキャンパスを同じくする高校生と共に教育活動ができることで大きな刺激を受け、尾道学園で学ぶことの誇りを高め、自らの可能性の拡大と個性の醸成を導きます。
「VUCAの時代」と言われる将来予測困難な今だからこそ、自分の夢や目標に向かって真剣に考え、取り組む力を尾道学園で身に付けることが夢や目標に近づくことになります。私たちは、その頑張りに、常に寄り添ってサポートしていきます。自分の母校になる学校、尾道学園で一緒に大きな夢・感動をつかみましょう。
尾道には尾道学園があります。
教育理念
私たちは
「地域の期待に応え,地域から信頼される学園」
として,新しい時代に
「志と誇りを持って,いきいきと生きる人間」
を育成します。
入学式祝辞
暖かい春の風に正門の桜がこの日を待っていたかのように咲き誇る今日のよき日、学校法人 尾道学園 尾道中学校 第18回入学式を、尾道高等学校 第67回入学式をかくも盛大に挙行することができこの上ない喜びでございます。
この入学式に、ご多用のところ尾道高等学校同窓会会長 高尾 勉(たかお つとむ)様、をはじめ多くの来賓の皆さまのご臨席を賜り、心からお礼申し上げます。
ただ今、本校に入学された中学生36名、高校生249名の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんの人生の新しいステージが始まりました。今、皆さんの心の中は、きっとこれから始まる中学校、高等学校生活にわくわくする気持ちと、不安な気持ちが入り交じっているのではないかと思います。「初心忘るべからず」という言葉があります。まさに今の気持ちを、どうか忘れずにいてほしいと思います。
さて、私たちは変化の激しい社会の中で生きてきました。私たちの身の回りには、さまざまな変化があります。この3年間、新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界の人々の生活が大きく変化し、苦しんできました。皆さんも、小学生として、中学生として、十分対面での授業を受けることができず、思うように学習ができず、辛い思いもあったでしょうし、進学への不安もあったかと思います。その逆境をはねのけて、尾道中学校・高等学校に合格し、今日を迎えることができたことに敬意を表すると共に、改めてお祝いを申し上げます。
皆さんの胸ポケットについている萌葱色は、木々から萌えいづる若葉の芽、その新たな未来の可能性とエネルギーを秘めたカラーです。「また、制服についている校章は尾道学園の尾の文字をシンボライズして、力強く羽ばたく生徒の姿をデザインしています。若々しい力があふれ、成長と飛躍を見せる尾道中学校・高等学校を表現しています。すなわち、本校の教育理念である新しい時代に「志と誇りを持って、いきいきと生きる人間」を育成することを現しています。皆さんも時代に先がけて新しいことに取り組む人になってほしいと願っています。校歌にも「憧れ」、「希望」、「夢」とあります。新しい時代に積極的に向かい合い進んでくれることを期待しています。人生そして世界は、間違いなく、新鮮な驚きに満ちたものです。憧れと希望を持って歩むことでそれを見出すことができます。つらいこと、悲しいこと、耐えなければならないことにも出会うでしょう。しかし、それを乗り越えて自分らしい花を咲かせてください。
これから始まる中学校、高校生活。どんな仲間と出会い、どんな物語が展開されるでしょう。その新しいスタートラインに立ちました。勉強にクラブに学校行事など今からが出発点です。
では、希望に胸ふくらませる新入生の皆さんに、私からお願いが2点あります。
まず、一つ目は「自分の将来に夢や目標を持ち、それ向かって挑戦を続ける」ということです。
バスケットボールのマイケル・ジョーダンさんは「失敗することは耐えられるが、挑戦しないでいることは耐えられない」とは言っています。皆さんは将来に向けて、このような人になりたい、このような職業に就きたい、そのためにこの大学に進みたい、この会社に入社したいという夢や目標をもっていますか。まだ、将来にむけて夢や目標がないという人はこれから考えてみてください。将来の夢や目標を目指すプロセスでいろいろな経験があります。成功も、失敗もあるでしょう。でも、失敗をしたとしてもその失敗を乗り越えていってもらいたのです。いつも、将来の夢や目標を目指して頑張ってください。
詩人の宮澤章二さんは「心」は誰にも見えない。けれど「心遣い」は見える。「思い」は誰にも見えない。けれど「思いやり」は見える。あたたかい心も、やさしい思いも、行いによってはじめて見える。と語っています。
2つ目は、「いつも何事にも誠実に思いやりの心をもってすべての人に接してほしい」ということです。これからの学校生活を送るとき、お互いが思いやりの気持ちをもって接することは大切だと思っています。しかし、学校生活の中で心ない一言やSNSなどの発信で相手を傷つけ、それがエスカレートすると、やがていじめとなって学校に来れなくなる可能性をもつ生徒もでてきます。皆さん、すべての人に対して思いやりの心をもつ生徒を目指して、楽しい学校生活を送ってください。
最後に、皆さんは受験勉強を頑張ってきました。試験問題を解き合格するためには、覚えなければならないことが多いことは確かです。しかし、教科書や参考書などに書かれていることを覚えることだけが勉強だと思っていませんか。技術革新がすすみ、めまぐるしく変化する現代では、さまざまな情報はインターネットを使ってすぐに検索できるようになりました。これから生徒の皆さんには、「なぜだろう」という疑問を持ち、さまざまな情報を集め、まずは自分の頭で考え、そして仲間と知恵を出し合って解決していく力を身に付けてほしいと思います。いろいろなことに「なぜだろう」と疑問や問いを持つことが大切です。
将来予測困難な今だからこそ、自分の夢や目標に向かって真剣に考え、取り組む力を尾道中学校・高等学校で身に付け夢や目標に近づくこを期待しています。
保護者の皆さまに一言お祝いを申し上げます。本日はご入学誠におめでとうございます。大切なお子様を本校教職員でお預かりする、その責任をひしひしと感じております。1人ひとりのお子様がそれぞれの目標に向かって自己実現できるように私ども全力で支援してまいりたいと思っておりますので宜しくお願いいたします。
新入生の皆さん、今日の喜びと感激を忘れずに、自らを高め、有意義な中学校、高校生活を送られることを期待しています。最後になりましたが、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆さまに心より感謝申し上げます。これをもちまして、入学式の式辞とします。
令和5年4月7日
学校法人 尾道学園 尾道中学校・高等学校長 山元 隆介